『ヒノキスギノキ時々ヤルキ』4

教室のドアを元気よく開ける。
あぁ、心にこれほどの晴れやかなる境地があったなんて!!
「ぐっもーにんえぶりばーでぃ!」
「あぁおはよう。今日は朝から随分とご機嫌じゃないか」
「当たり前だよヒノカ!今日のこの良い天気でご機嫌にならない訳が無いでしょう?」
普段は毛筋程も開けさせたりやしない窓を、今日はむしろ僕が積極的に開けたりしてみる。
教室の窓を開け放った途端、力強く地を打つ雨音が教室に響き始めた。
「世間一般的には、この強い雨脚を”良い天気”とは表現しないようだが?」
「世間は世間、僕は僕!」
今の僕は最高にハイってやつだ。どれくらいハイかと言うと歌って踊ってらんらんるー、ってくらい。
「それと一説では雨の後は飛散する花粉の量が増えらしいな。本当かどうか調べた事はないが」
「……ヒノカ。いつ訪れるか分からない明日よりも、輝かしい今日を堪能しよう!
 今日と言う今日は二度と訪れない今日なんだよ!?」
「ハイテンションの余りに言語野とかその他脳機能に異常をきたしてるぞ。まるで普段のイチヨシみたいだ」
「いやだなぁヒノカ。それじゃまるで僕が変態みたいじゃないかっ……そういやそのイチヨシは?」
ヒノカの口から名前を聞くまで綺麗すっぱり忘れてた。教室には居ないみt――
「其処に居るぞ?」
あ、いた。でもなんでまたそんな教室の隅っこでガタガタブルブル震えながら神様にお祈りしてるのさ?
「フトモモコワイフトモモコワイ神様仏様ヒノカ様ショウジキスマンカッタだから許しtッアー!?」
「……ねぇヒノカ。どうしたら彼処まで強烈に生まれたてのトラウマを堪能出来るの?」
「なに、ちょっと二十九回ほど豚のような悲鳴をあげさせてやっただけだ。昨日のリクエストどおり私のふとももで、な」
ねぇヒノカ、僕はときどき友達であるはずの君がたまらなく恐くなるよ。なんでだろうね


――――ここから日記――――


と言うわけで新感覚花粉小説(ただしちっとも新しくない)も気がついたら既に計五回、四話分ですね。
梳野自身ここまで伸びる気が、と言うか伸ばす気が全く無かったはずなのにどういうことでしょうか。
ともあれそれなりには公表いただいている様なので、アイデア切れするまではもうちょっと続けてみようと思います。
完全に行き当たりばったりなので、書いてる本人ですら何処まで続くか分からないと言う恐怖。あな恐ろしや。


久々にWeb拍手など。


>SSの更新が楽しみです。…と言っても訪問してるのは週一くらいな訳ですけども。
>幸運を掴んだ感想…。幸運があったとしてもそれを感じれるかどうかは自分次第なので…
>よしっ、今日はなんかいいことある!と、何かしらに結びつけて前向きに生きます!(それも後解釈ですが)
>…なんか微妙にひねくれてる気もしますが。
ようこそインターネットの辺境へ。楽しんで頂けてるようで恐悦です。
ここ最近の更新速度が異常なだけで、実際はそれ程の訪問が適正かと思われます。
それもそれで問題アリなのですが……(;´Д`)
拍手を貰った日付的には既に良い事が有ったかどうか判明しているころでしょうか。如何でしたか?
もし大した幸運に巡り会えなかったならば、梳野の方でモテラ・モチェプ神へと祈りを捧げておきますね。
どうぞ良き週末を。


ヾ(*゚Д゚)ノシ はんべらー!うんべらー!


:[注意書き]
当HP管理人「宮内 梳野」はときどき手の付けられない変人です。用量・用法をご確認の上正しくお使い下さい。