FSWと言う事

どうやら伺か界隈でFSWに関して言及している人達の一環として梳野も取り上げられているようで。
図に乗って雑感を載せてみるテストー


・FreeShareWorldと言う事
厳密な、と言うか、提唱者さんの提言に厳密に従おうとすると、
既に細部まで設定・作品を作っていた人が宣言した場合には避けようの無い問題が生じますね。
つまり、提供者側と利用者側での矛盾でありまして、梳野が先日話題に挙げたのもこの部分。


それとは別に、「曖昧さ」から来る問題も有ったり。
例えば、あるFSW化された設定にこんな一文が有りましたとしてみましょう。
「クライン・セバレイン。青海史に於いて最初で最後の『真なる剣客』としてその名を刻む」
これを読んだAさんは
「彼女は日夜剣を振り続けた。その意味を問う事も、実利を求める事も無くただ振り続けた。
 その剣には一点の曇りも無く、故にこそ彼女の剣は真に道を拓く剣だった」
と書いたのに対し、Bさんは
「彼にとって、剣を振るうのは呼吸する事にも等しかった。彼にとって生活とは闘争だったのだから」
と書いたりしちゃうわけですが、この矛盾をどうするのか。
とは言え、この例題とその累計ならば設定段階で、
「この世界は主体差による観測誤差が著しく、確たる真実を見極める事は出来ない」
と吸収する事も出来るでしょうし、「Aさんの作品とBさんの作品は平行世界です」としちゃう事も十分可能な訳ですが。
まぁ、この辺の事は上井ラナさんなども触れておられるので
FSWの話をする上だと「何を今更」的ポイントではありますが。


話戻って、個人作品がFSW宣言された場合の齟齬はもう少し話が難しくなるのでは無いかと。
具体的に言えば、「発表済み作品のキャラクターの、時系列的に未公開な部分」、平たく言えば未来や過去と言う訳ですが。
そういう部分は、まぁ「お約束」として手を出さないのが普通ですが、
その辺を理解出来ないキチ●●とかたまに居るのが世の中な訳で。


こうやってぐちゃぐちゃ考えてると、FSW宣言とは「最初からそれを想定して作られた作品」、言い方を変えれば
「多人数が参加する事が前提の作品」で無いと原典通りの適用は難しいような気もしてきます。
個々人の中にある「愛着」という名の壁の高さ次第ですが、
時流に乗ろうとして無理に「限定的にFreeShareWorldとします」とするくらいなら
其処から造語作って「LimitedShareWorld宣言します。気になる人は御一報を」くらいで良い気もしますが……
まぁ、その辺の感性では梳野と世間一般で隔たりが有る様なので、あくまで自分の庭に書き連ねるに留めますが。