虚様の街光

あの日作り物染みて見えた街明りは、たもとから見上げてもやはり褪せて見えて。
見る者の居ない光飾に、どれ程を費やして何を得ているのだろう。
裏側を覗く事はしなかった。きっとそれは書く事を亡くした今の自分と大差ない。
久々の煙草は数が過ぎた気がする。
きっと、潮風とギターのせいだと思うのだけれど。